半径1㍍禁止

そんな感じで、学校終了。

真美は、ずっと
桐斗の事ばっかり話していた。


「藍衣ってさ~、見た目軽そうなのに
そいうの気にするよね。」

帰り道。

真美が言う。


「何?悪いですか。」

中身は一途だとダメなのかよ。

「らしくないもん~。」

「…いーじゃん。」

私が言う。

「っま、藍衣には
愛しの裕君がいるもんね~。」

真美が嫌みたらしく言ってきた。


なんで、そんな嫌みたらしく
言われなきゃならないんですか。


「真美には、
愛しの桐斗様がいるでしょ~♪」

なんて、言ってみた。

「愛しの桐斗様とか~!!」

真美が否定しているのに、
満面の笑みで言う。

明らかに、喜んでるよ……。


そんな真美を見て、
ますます心配になった、私。

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