半径1㍍禁止
携帯を閉じると、真美と目があった。
「……藍衣ー。純平君が、お家おいでだってっ!行くー?」
真美が首を傾げる。
「いや、いいよ。
真美は、行ってきたら。」
私が笑って言った。
それが、気に入らなかったのかちょっと不機嫌な顔をする真美。
さっきのお返しー。
「…なんでー!」
真美が口を尖らせて言う。
「裕から、遊びに誘われたもんっ♪」
きっと。
今の私は、ハンパなく嬉しそうな顔してると思う。
「……じゃあ、いいよっ。
また、メールするからねーだっ!」
真美があっかんべーしてくる。
「メールだけは、しないでっ!!」
なに書いてるか、分かんないからっ!
「…重要な事だから、しっかり見てねっ♪」
真美が、ニコッと笑ってから手を振ってくる。