半径1㍍禁止
☆偶然
――~♪~~♪♪
ケータイが鳴る。
「んんぅ……。」
寝ぼけたまま、電話に出る。
「……もしもし…。」
出ないし…。
「もー。イタ電かよ。」
――パタンっ
ケータイを閉じて、またうつぶせになる。
「……さ~…。水沢…。
水沢っ!!」
――バンっ
「…いったっ!!なんだよっ。
うっさいな。」
あ、れ……?
顔を上げると、先生が仁王立ちしていた。
「寝ぼけすぎだ。」
先生が私を見下ろして言う。
「…寝不足なんです。
ほっといてください。」
私は、そう言ってうつぶせになった。
「水沢っ!!」
「……もう、なにっ!?」
私が言う。
「次の休み時間、職員室な。」
それだけ言って、また黒板の方に戻る
先生。