半径1㍍禁止

「じゃあー、薔薇のシンデレラにしてほしかった?」

「…別にー。」

「だよね。柄に合わないし。」


なぬー!?


「うるさいっ!
もう、ほっとけ馬鹿ーっ!」

私が、桐斗を叩く。

「可愛い攻撃だね。」


なにしても馬鹿にされる、私…。


「ま、それ俺が言ってただけだし。
藍衣、ツンデレだもんね。」

「……違う。ツンデレじゃない。」


すると、桐斗は笑う。

「いつもは、そんな感じのくせに昨日は
会い…、」

「ああああー。」


聞こえない。聞こえないよー。


「あんなに可愛かったのにね。
欲しがってきてさ。」

桐斗が笑って言う。

「欲しがってっ!?」

真美が反応する。


………え?…なんか、違うような…。


「違うっ!違うよっ!?」

私は、ブンブン首を振る。

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