半径1㍍禁止

「…あげたけどね。」

桐斗が笑う。


違うよ。

下ネタじゃないよっ!?


「デタラメ言わないでよっ!!」

私が焦って言った。


「キスいっぱいしたでしょ?」

桐斗に顎をあげられる。


誰か、この人の暴走を止めて。


私は、首を振る。


「嘘つき。」

桐斗が言う。

「…ドS。」

私が言った。


すると、桐斗はフッと笑う。


「藍衣は、ドMだからちょうどいいよ。」


はあああああ!?


「……違う違う違う。普通だよ、普通。
Mなんかじゃ…、」

「いつも俺に苛められて喜んでるくせに。」


「喜んでないーっ!!」


なにさ、さっきまで女の子といちゃいちゃしてたくせにー。


< 265 / 504 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop