半径1㍍禁止
「なんか…、
本当に修羅場になっちゃったね…。」
真美が言う。
「…もう、真美が変な事言うからだよ。」
私が言った。
裕の話から、随分とんだけど。
「薔薇のプリンセスかぁ…。
真美、調べてあげるよっ!」
真美が立ち上がる。
「なにを…?」
「なんで、裕が怒ったかっ!
薔薇のプリンセスの意味もっ!」
真美がそう言って、教室を出ようとする。
「ちょーっと、待ってっ!!」
真美の腕を掴んだ。
「離してっ!早く、真実を知りにっ…!」
馬鹿…。
「誰に聞くの?」
真美が、離れようとする腕を必死に掴んで言う。
「そんなの決まってるじゃんっ!
彼氏だよ、彼氏っ!愛する人っ!」
――ダッダッダッダ
「行っちゃったよ……。」