半径1㍍禁止
死ねは、言い過ぎだよね…。
なに、ムキになってんだろ。
絶対、ひいたよ…。
最近、言葉遣い気をつけてたつもりなのに。
はぁー…。
桐斗が立ち止まって、振り返った。
すると、私を見て笑う。
「……ん?」
そんな変な顔してますか?
「なんで、半泣きしてんの。」
桐斗がクスっと、笑う。
「してないよ…。」
後悔してるだけだから。
って…。
なんかそう言われると、
涙が出てくる私はどうかしてると思う。
「大丈夫っ…?」
いや…。そんなにおかしい?
桐斗が、笑いをこらえながら言ってくる。
「酷い…。」
膨れっ面になる、私。
「可愛いなって、思っただけ。」
怒んないでよ、そう言って私の頬に触れる。