半径1㍍禁止
「離れたいって、言ったら…?」
顔が近づく。
「なにされるかねぇ?
言ってみなきゃ、分かんないかな。」
桐斗が笑う。
Sだ…ドS野郎だよ、純平君っ…!
「…藍衣ちゃん、桐斗にスゴく気に入られてるんだねっ。」
純平君が嬉しそーに言った。
おい、純平君っ……。
「うん。超ー気に入ってんの。
だから、邪魔すんなよ。」
桐斗が手をヒラヒラさせる。
さようならって事……?
「はいはい。じゃあ、真美行こ。」
純平君が言った。
「ちぇっ…、仕方ないな~!」
真美が渋々言う。
二人が歩いて行ったのを見て、桐斗が笑う。
「あーあ。知られちゃったね。」
――俺と藍衣の秘密の関係。
ひ、秘密の関係ってっ…。