半径1㍍禁止
ただの嫌がらせだろ。
あたしが唖然としてる時。
「…面白い事、やってくれんじゃん。」
後ろから、抱きついて顔を出す。
この写真の張本人。
面白い事って…。
――ビリッ
「…あ。」
桐斗が不機嫌そうな顔で、横をみる。
「こんな事するとか、暇だな。」
裕が、写真を破り捨てた。
「酷いね。傑作なのに。」
桐斗が笑う。
「どこがだよ。気持ちわりぃ。」
「言ってくれるね。
ま、また撮ってくれるだろうけど。」
そう言って、あたしの顎をクイッとあげる。
――バシッ
「触んな。」
「独占欲強すぎると、嫌われるよ?」
「お前には、関係ない。」
「いや、あるね。
藍衣は、俺といたいかもしれないじゃん。
ね?」
肩を抱き寄せられる。