半径1㍍禁止

裕は、シャーペンをくるくる回して頭をかいている。


最近は、いつもこう。

あたしを除け者にしてーっ。


「バイトやめよっかな…。」

なぜか、そんな事を呟いた。


「……はぁ!?」

真美が、一気に私の方を向く。


ずっと、思ってた事なんだけど。


「面倒くさいじゃん…。
明日も、バイトだよあたしー。

しかも、ばばあとだしさっ!」


ついてない。


「んなの、やめろよ。
高校卒業してからで、よくね?」

裕が私を見て言う。


「でもでもっ!
藍衣、真美と一緒に稼いで一緒に住むって言ったじゃんっ!」

真美が言った。


そんな事…、言ったっけー?


あたしがなにも言わずにいると、


「忘れたなんて、言わせないんだからっ!

真美は、その為に
ここまで頑張ってきたのー!!」


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