半径1㍍禁止

カチンときた。


どうせなら…。



「あんたが、焼かれてほしい。」



上手い事、言ったっ!!

ちなみに、これ本音。

真面目に、だから…ね。


桐斗が黙った。


あたし、勝っちゃったんじゃね?



なんて。

思ったのも、つかの間。



「藍衣って、生意気だね。」

そう言って、不敵な笑みを浮かべながら
一歩一歩近づいてくる、桐斗。


何なになになに?

なんなのさ!?

「何ですか?」

そう言いつつも、一歩一歩下がる、私。


あ…。

壁に背中があたる。

何これ。

あたし、危ない感じ?



< 31 / 504 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop