半径1㍍禁止
☆ターゲット
「…明日、バイトだあああー…。」
帰り道。
私が肩を落とす。
「俺が、遊び来てあげようか?」
桐斗が言う。
私は、つい頷いた。
「藍衣も、俺の事好きだねー。」
桐斗がからかうように言う。
「な、なっ…、違うしっ!」
そんな私を見て、桐斗は笑う。
何気に2人で、ちゃんと帰るのは初めてだったりする。
嬉しかったり…。
「…桐斗、こっちじゃないの。」
私が別の道を指さす。
「送ってあげるから。」
「え…、いいしっ!
あたし、大丈夫だからっ!」
私が言った。
「本当?ごめん、眠いんだよね。」
桐斗が目をこすりながら言う。
どんだけ寝たら気が済むんだよ…。