半径1㍍禁止

足を引っ張って、転けさせた。


――ドンっ!


「いったっ…!!」


女かよ…。


髪を鷲掴みして、顔を見た。


「あんた……、この前の…。」


首を見ると、カメラをさげていた。


「…暇だね、本当…。」

こんな事してさ…。


呆れた私を横目に、

「薔薇のプリンセス、やっぱりヤンキー
やめられなかった。」

見出しですか…。


「余裕らしいね。
あんたのカメラ、二度と使えないようにしてやろうか。」


私がカメラに手を添えた時。


――ガッ


「いっ…!」


手のひらに激痛が走った。

見ると、シャーペンをぶしさしていた。


血が溢れ出してくる。


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