半径1㍍禁止
真美が走ってきた。
「本当、真美ちゃんってうるさいよね。」
桐斗がうんざりな顔で言う。
「藍衣に近づかないでよっ!」
真美が私の前に立つ。
「………へ?」
「笑わせるね。」
桐斗が私の腕を引っ張った。
すっぽり桐斗の胸の中に入った、私。
「もう、近づかないでぇぇ!!」
真美が必死に言う。
それが、もう…うるさいうるさい。←
甲高い声が、コンビニの中に響き渡る。
真美が私の腕を引っ張った。
「…んな、力で離れるわけないじゃん。
俺と藍衣、くっついちゃったし。
もう、離れらんなーい。」
桐斗が舌をぺろっと出して、馬鹿にする。
「藍衣は、真美のなんだからぁ!
裕に守れって、言われたの~!」
真美が足をジタバタさせて言った。