半径1㍍禁止
すると、桐斗の顔が変わる。
「アイツ、まだなんか言ってんの。
本当、うざったい。」
…なんにも言えない。
「1人で、なんにもできない奴は嫌いなんだよね。アイツみたいに。」
私を見て言う、桐斗。
「……桐斗。」
そう言うと、桐斗は優しく私に笑いかける。
なんにもできない…か。
「ま、取り巻きいようがいないが変わんないけど。」
桐斗が涼しい顔で言った。
余裕って事ね……。
「……??」
真美は意味が分かってない。
「簡単に言うと、俺は裕が嫌い。
藍衣は、渡さないって事。」
桐斗から、抱きしめられた。
「渡さないのは、真美の方だし~!
藍衣ちんは、真美のだったんだからぁ!」
真美が、ポカポカ私を叩く。
………いや…、なんであたし?