半径1㍍禁止
「あなた達より、何年も先輩だから言う権利はあるわ。」
「ないね。まず、先輩って思ってないし。
ただのうざったいばばあぐらいにしか、
思ってなかった。」
「…ぶっ…!!」
真美が吹き出した。
真美ちゃんなにしてんの……。
「藍衣、超ウケる~!
ねえ、唾飛んでないでしょ!?」
馬鹿だ。
「……もう、いいわ。こんな娘を採用するここが間違ってるのよっ!」
ばばあが戻ろうとする。
「こんなうるさいだけの年寄り採用するのも、間違ってると思うけど。」
ってか、こんなところこっちから願い下げだっつうのっ!!
「だから、ばばあは嫌なんだよねー。」
そんな事を言いながら、真美の手をひく。
「どこ行くの~?」
真美が言う。