半径1㍍禁止
「着替えんだよ。やってらんないし。」
私が言う。
「え~!?やめるの!?
……えっ!?本気!?」
真美が焦りだした。
「本気だけど。ちょうどいいじゃん。」
とにかくムカついて仕方なかった。
「やだよっ!やだやだああ!
真美、やめたくないっ!」
駄々っ子かよ…。
「じゃあ、ばあさんにやめてもらう。」
そう言って、またレジに向かうと会計をしていた。
「…あたしがやるから、あんたやめて。」
私が言う。
「いや…、藍衣ちゃん…。」
真美は、困った顔をしていた。
いつもこう。
キレると止まらなくなってしまう。
「………はっ?」
そう言って、嫌々こっちを向くばばあ。
私の中で、何かがキレた。