半径1㍍禁止
号外
「…なんだよ、その面は?」
髪を引っ張った。
「痛いわねっ…!なによ、あんた!」
私の手をひっぱたく。
「いたっ…。」
昨日、シャーペンをさされたところだった。
「…ふんっ…。」
鼻で笑って、逃げようとする。
「ねえ…、知ってんの?
あたし、元ヤンキー。」
そう言うと、ばばあが振り向いた。
――ドンッ!
「…きゃぁっ!!」
真美が叫ぶ。
気づけば、ばばあが倒れていた。
「……………。」
馬鹿なのは、知ってる。
いけないって、分かってたはず。
怒りのままに、殴ってしまった。
「あーあ…。」
「……え?」
振り向いた先にいたのは。