半径1㍍禁止
「………はい?」
思わず言った。
カメラを首にかけて、ニヤリと笑う。
昨日といい…。
また、コイツか…。
――パシャッ
「いい顔っ♪」
昨日とは違い、やけに楽しそう。
あたしは、反対にイライラが増す。
そのカメラをぐちゃぐちゃにしてやりたい。
「ちょっと、貸して。」
胸ぐらをグイッと引っ張った。
カメラに手を添えた瞬間。
「触んないでっ…!!」
また、騒ぎ出す。
そんなにカメラが、大事ですか…。
「落ち着いてよ。」
暴れまくっていて、手の出しようがない。
ある意味、強い。
「あー…もうっ!!」
――ガンッ!
イラついて思いっきり手放したら、後ろの机に当たって倒れた。