半径1㍍禁止
「……次こんな事あったら、ただじゃおかねぇから。」
裕が言う。
そのまま、黙って歩いて行った。
裕の後ろ姿を見て、胸が痛くなった。
「…………裕。」
思わず、そう呟いた。
桐斗を見上げる。
「ま、裕が言ってた事も本気なのか逃げなのか分かんないけどね。」
トゲを刺すように桐斗が言う。
本当、意地悪ー…。
「…んじゃ、ボコしに行ってこようかな。」
ニヤリと笑って言った。
楽しそう………。
「……大丈夫だよ、あたし。」
私が言う。
「…けどさー。
俺にも被害あるし、これ。」
写真を見て言った。
そーですね。