半径1㍍禁止


「…ふふふ…ふふ…。」

真美が不気味な笑いを浮かべる。


「きも…。」

思わず、言った。


「ポロッと出てしまったって、いうのが…。
ふふ…。」


本当、気持ち悪いんだけど。


「……あたし、どうしよう。」

再び肩を落とす。

「そのまま、突っ走ればいいのっ!
もう、真美全力で応援するから~!」

真美のテンションがどんどん上がる。


「…突っ走れって…ねえ。」

なに、突っ走ったらどうなるんだ。

結ばれるんですか、私。←


けど、桐斗は好きって言ってくれるし…。

けど……。


「もう、いいっ!あたし、頑張るからっ!」

真美に宣言した。


「…それでこそ、藍衣よっ!
さぁ、あの夕日に向かって走るぞっ!」


…………………。


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