半径1㍍禁止
「うわっ…。」
思わず声が出た。
「なんだよ、その反応。」
そう言った奴。
イカにもチャラそうな…。
髪は、茶髪。
ピアスは、二個はしてる。
顔は、とっても格好良いんだけど。
「…なんでもないです。」
関わりたくなかった。
そう言って、立ち去ろうとした時。
――ガシっ
あぁー…、最悪なパターンね。
「ちょっと、待ってよ?」
その男がニッコリ笑って言う。
「なに?」
少し、後ずさりする私。
「これが欲しかったんじゃないの?」
そう言って、
アイスを目の前でぶらぶらさせる。
「いや、もういいです。」
私は笑って言う。