半径1㍍禁止

「その全部だよっ!

桐斗君とそこまで進んでたのも、知らなかったし~!

藍衣の家の事情だって、知らなかったし。」

真美がお決まりのりんごジュースを一口飲んで、悲しい顔をする。


「いやー…。だってさ…、そんな事聞いたら誰だって引くでしょ。」


桐斗だって、絶対びっくりしたに決まってる。


「…別にっ!
藍衣ちゃんらしーじゃんっ!」

真美が笑って言う。


喜んでいいのか悪いのか…。


「真美は、藍衣の事応援するよっ!

嫌になったら、いつでも真美と一緒に住めばいいよっ!」

真美が言った。


………………。


「ごめん、泣きそう。」

思わずうつぶせになった。


嬉しい事言ってくれるじゃん、真美~…。


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