半径1㍍禁止
「俺が、藍衣の未来を明るくしてあげようか?」
桐斗がクスッと笑う。
「…な…、な……。」
いきなりで戸惑う、私。
「キョドりすぎ。」
――コツン
額がぶつかった。
「い、いきなり出てきて、びっくりするじゃんっ…。」
しかも、あんな家族の事知られたし…。
勢いで好きとか言っちゃったし…。
あー、もう…。
何してんだろ…。
「馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿ー…。」
自分自身にそんな事を言っていた。
「藍衣、
また頭おかしくなったんじゃない?」
桐斗が言う。
また、ってなにさっ!
「…桐斗に言われたくない。」
あっかんべー。
すると、桐斗は鼻で笑う。
「藍衣も、そんな可愛い事するんだね。」
ほっといてください。