半径1㍍禁止
「あたし、一週間…泊まるの?」
「当たり前じゃん?」
逆に疑問系で返されて、イラッときた。←
「…荷物、どんだけ…。」
私が口を尖らせて言う。
ただ今、私の家。
どうやら話によると、今から準備をして桐斗の家に行くらしい。
かなり他人事なんだけど。
桐斗は、家まで来たくせに私のベッドに寝転んでいる。
「あー、持つのめんどいからできるだけ少なくしてね。」
「………は?」
「俺のでも、着ればいんじゃない。」
桐斗が私の方を向く。
どんだけ俺様なんだよ…。
「…やだー。お洒落したいし。」
好きな人の前なんだから、服ぐらい可愛くしたいよ。
「…可愛い事言うんだね。」
鼻で笑われた。