半径1㍍禁止

「…か、可愛くないしっ。バカあー!」

絶対、顔真っ赤だ…。

そんな私を見て、桐斗は笑う。


「バカは、藍衣の方じゃない?」

「……んんっ…ん…。」

いきなりキスをしてきた。

手首を掴まれる。


「…やっ…め…ふっ…。」

ジタバタ暴れる、私。


唇が離れた。


「……早く準備しないと、襲うよ。」

私の唇をゆっくり親指でなぞる。


「…す、するから、どいてよっ…!」


んもおおー…!!


「はいはい。」

桐斗が渋々ベッドから下りる。


我が儘っ!自己中っ!俺様野郎っ!


「藍衣?」

「…わ、分かったからっ。
早くしますよ~。」


ムカつく…。


怒りを抑えつつ、急いで服やらなんやらをバッグに詰め込んだ。

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