半径1㍍禁止


「あたしも決めたっ。」


「これでしょ。」

桐斗が得意気にメニューを指差した。


「……えっ!?」


ドストライクで当たってます。


「…当たりー♪」

桐斗はそう言うと、店員を呼んだ。


「…これとー、これください。」

桐斗が言う。

「…はい、か…かしこまりましたっ。」


むっ…。

思わず、膨れっ面になった私。


この店員…、明らかに照れてない?

つか、ちゃんと注文聞いてんの?

桐斗に見とれすぎしゃない!?←


そんな事を考えてる内に、店員はどこかへ行ってしまった。


「……ダメだ。」

ちょっと、ムキになりすぎだ…。

頭を抱え込んだ私。


桐斗はそんな私を楽しそうに見ている。


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