半径1㍍禁止

「お待たせしましたー。」


ほらほら…。

吸い始めた途端、料理きたじゃんかー。


「…最悪なタイミング。」

桐斗が笑う。


「…早く火消してよー。」

煙吸いながら、食べたくはない。


「やだ。これ一本吸うから。」


出た出た。

我が儘発言。

いや、自己中発言だね。

いやいや、俺様発言か?


「…だからさ。」


グッと顔が近づく。


「顔に出てますよ、藍衣ちゃん?」

桐斗が不敵な笑みを浮かべる。


え……?


「……でっ…、出てない出てないっ!」

私は必死に首を振った。


「焦ってるのも、全部お見通し。」

桐斗が面白がって言う。


「いやいや…。」

そんな事ないよ、うん。←

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