半径1㍍禁止
そんなやりとりをしながら、桐斗が煙草を吸い終わるのを待って。
「ごちそーさまっ!」
無事完食っ。
「藍衣、どっか行きたい所ある?」
歩いていると、桐斗が言った。
「うーん。桐斗は、ないの?」
「藍衣が行きたい所。」
質問の答えになってないような…。
「そことか、好きそう。」
桐斗が指をさす。
「……可愛いっ!」
またまた、ドンピシャリ。
「入ろっか。」
桐斗が笑って言う。
私も、笑顔で頷いた。
そこはまた、可愛い雑貨屋で。
私とは、真逆なんだけど。
全く似合わない乙女っぽいのが、いっぱいだった。
「……可愛い。」
そう言って、手に取ったのはペアのストラップ。