半径1㍍禁止
裕が先に行ってるのにも関わらず、だらだら歩いていた、私。
1人で走ってたら、なんか馬鹿みたいじゃん。
馬鹿なんだけどね。
ふと、職員室の前を通ると足が止まった。
「……ちゃんと反省したのか、お前。」
「だから、したって。」
「こんな一枚半しか書いてない反省文で、よく言えるな。」
「……俺、国語苦手なんだよね。
ってか、担任出してよ。」
桐斗が呆れ顔で言う。
「あぁ。
……今から、呼んでくるから待っとけ。」
そう言って、生徒指導の先生が立ち上がった。