半径1㍍禁止
悲しく、虚しく、胸に響いた言葉。
けど、それは紛れもない事実だった。
確かに裕のことが好きだった。
それに、偽りはない。
けど、気持ちの変化に薄々自分でも気がついていた。
裕は、大切な人。
けど、好きとかそういうのじゃなくて。
友達として、分かり合ってる仲として。
いなきゃならない存在に変わっていた。
「……そうなんだろ、藍衣。」
なにも言えない私に裕は、問いかける。
傷つけたくない。
悲しい顔を見たくない。
ずっと笑っていてほしい。
色んな思いがありすぎて、なにも言えなくて。
ただただ、涙が溢れる。