半径1㍍禁止
迷宮の出口
やっと自信が持てたんだ。
今すぐ伝えたい。
桐斗がいるかも、わからないのに。
桐斗の家に向かった私。
チャイムを鳴らすとドアが開いた。
「…あら、どなたですか?」
…………誰?
とっても綺麗でまるでモデル…。
真美が言っていたことを思い出した。
この人なんだ……。
「藍衣て言うんですけど…。桐斗いますか?」
「まあ、桐斗のお友達!?可愛らしいわぁ」
そう言って、ニッコリ笑う美人さん。
「どーぞ、上がって?」
あたしの手をひいて、家に招き入れてくれた。
「何か飲む?紅茶でいいかしら?」
「は…はい」
苦笑いを浮かべながら、答えるあたし。