半径1㍍禁止


私の話聞いてた?

桐斗に用があるって言ったんだけど!


だんだん苛々してきた。



「あら、どこやったかしら~?」


そう言って、ガタゴト音をたてながらお菓子を探している。


別にないならいいですよー…?



「…あの、あ」

「あったわっ!」


見事に遮られた。


どうやら見つけたらしく、嬉しそうに私にお菓子を持ってくる。


「これがね、本当に紅茶にあうの。食べてみてっ?」



はぁー…。

我慢の限界がきそうだ。


渋々、紅茶にあうらしいクッキーを食べた。

ただのクッキーじゃん…。



「すごく合うでしょっ?」


とっても嬉しそうに聞いてくる美人さんを横目に苦笑いを浮かべた。



そんな時


「ゴソゴソ、うるさいんだけど」


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