半径1㍍禁止

それから。

「ここ、理科室。
あっち、職員室あるから。」

やっと、二階が終わった。


「俺、昼飯食べてない。」

いきなり、桐斗が言い出した。


「は?」

何言い出すわけ。


「腹減った。」

そう言って、ポケットから飴をだした。


ずるっ…。

私だって、食ってないっつの。


けど、そんなのお構いなしに
口に放り込む、桐斗。


ムカつく~…。


「何?欲しいの?」

私がジッと見てたら、桐斗が言った。

私は、頷いた。

「そういう所は、素直で可愛いね。」

なんて。

余計なお世話っ!!


「はい。」

桐斗が手を出した。


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