半径1㍍禁止

やったー。

「ありがとー。」

そう言って、飴をとろうとしたら。


「違うよ?こっち。」

そのまま、背中を押されて。

桐斗の胸に飛び込んでしまった。


「わっ…!」

何すんだよ。

上を見上げて、睨みつけた。


「全然、怖くない。」

鼻で笑われた。

「ムカつく。
飴くれんじゃないわけ?」

私が言った。

「そんなに欲しいなら、あげるよ。」


頭を押されて、キスされた。


「…ん…ぁっ…。」

甘い味が入ってくる。

「…ふっ…ゃ…んっ…。」



唇が離れて、桐斗が満足げに言う。


「美味しい?」


は?


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