半径1㍍禁止
「まずい。」
私が言った。
「藍衣が欲しいって、言ったんだろ。」
確かに、言ったけどさ…!!
「我が儘。」
桐斗が呆れ顔で言う。
我慢の限界です。
私の握り拳が、震える。
そんな時。
「おい。」
声がした。
ふと、見ると…。
あららららら…。
真美と裕がいた。
もしかして…、見てた?
見てないよね…、大丈夫大丈夫…。
必死に自分に言い聞かせる。
「何?邪魔しないでくんない?」
そう言って、私の肩を抱き寄せる。
「離れろよ。」
裕に腕を引っ張られた。