半径1㍍禁止
青信号
それから、ずっと語っていた。
今、みんなどうしてるだとか。
私の高校の事とか。
「もう、そろそろ行かない?」
茜がそう言って、立ち上がった。
早く、行きたいらしい。
「そだね。」
私が言った。
「ねぇ…。
一応、聞くけどさ。」
小百合が言う。
「なに?」
「あれ…、裕は大丈夫なの?」
小百合が心配そうに言った。
裕は、みんなから怖がられている。
昔、族の総長だったから。
私は、別に族とかデカいとこに
入ってなかったんだけど。
裕の顔は、みんなに知れ渡っていた。
あたしに手出した男や、
あたしを殴った奴ら。
あたしがやり返したとしても。
裕が、片っ端から潰していった。