半径1㍍禁止

学校に着くと。


ケータイが鳴った。


「…うわっ。」

私は、思わず声をあげた。


桐斗からだったから。


とりあえず、でる事にした。


「もしもしー。」

私が言った。

「藍衣?」

「うん。何?」

私が言う。


「なんで、怒ってんの?」

桐斗が笑って言った。

ムカつく…。

「怒ってないし。
元から、こんな感じですけど?」

文句あるかよ?


「そっか。」

桐斗が笑う。

「つか、電話かけるなら教室近いんだし
直接来ればいーじゃん。」

私が言った。


「そんなに、俺に会いたい?」


「は…い?」

勘違いすんなよ。

通話料が、勿体ないって事だっつの!


そのまま、電話をきった私。

いい気味だし。

< 94 / 504 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop