半径1㍍禁止
学校に着くと。
ケータイが鳴った。
「…うわっ。」
私は、思わず声をあげた。
桐斗からだったから。
とりあえず、でる事にした。
「もしもしー。」
私が言った。
「藍衣?」
「うん。何?」
私が言う。
「なんで、怒ってんの?」
桐斗が笑って言った。
ムカつく…。
「怒ってないし。
元から、こんな感じですけど?」
文句あるかよ?
「そっか。」
桐斗が笑う。
「つか、電話かけるなら教室近いんだし
直接来ればいーじゃん。」
私が言った。
「そんなに、俺に会いたい?」
「は…い?」
勘違いすんなよ。
通話料が、勿体ないって事だっつの!
そのまま、電話をきった私。
いい気味だし。