半径1㍍禁止
「一昨日?暴れまくってたんだろ。
そこら辺の他高の奴ら、
みんなやったらしいじゃん。」
裕が笑って言った。
目が笑ってない。
「…やったけど。」
私が目を合わせないで言う。
「なんで、約束破ったんだよ?」
――藍衣は、ヤンキーとは縁を切る。
俺も、族から抜けるから。
――分かった。
「戻っては、ないし。
ただ、発散に喧嘩しただけ。」
私が言った。
本当は。
怖いものなんて、一つもない。
裕は、絶対。
私に手を出さないから。
「喧嘩も、
ほどほどにしろって言っただろ?」
裕が言う。
「なんで?
裕に従わなきゃいけないわけ?」