半径1㍍禁止
気づけば、いつも。
私は、裕に決められていた。
バイトを始めて、
学校に来れなくなった時。
最低でも、3日に1回は来いって。
好きだから、受け止めてたけど。
疲れてきたよ…。
「藍衣に普通に戻ってほしいんだよ。
危ない目に合ってからじゃ、遅いから。」
裕が言った。
普通って、何?
危ない目って、何?
「そんな言ってるけどさ。
あたしがこうなったのも、
元はといえば裕のせいじゃん!」
事実だもん。
裕の影響なんだから!
「それは…。」
裕が戸惑う。
「裕だって、
いきなり辞めるとか言い出してさ!
あたし、何にも知らないんだよ?
自分勝手過ぎるし!」
そう言った瞬間。
「藍衣は、分かんねーんだよ。」