殺人犯に恋をした私
「なっ何言ってるの?」

「ここで、命が助かっても。きっと一日も経たないうちに俺は死んでしまうだろ。だから、いいんだよ。どっちにしろ。お前を悲しませることになるだろうけど。もうお前を開放してあげるよ。たった数日だったけど、一緒にいてくれてありがとう。そして…誕生日おめでとう。幸せになってくれよ。お前が俺の妹でホントによかった。この30年間でお前と過ごした。この数日が一番楽しかった。バイバイ、瑞祈」





そう言いながら
瑞祈にキスして
そして死んでしまった。




「…うっ。何よ。なんで、こんな、最期なわけ?ばかあ~」




その場で瑞祈は叫んだ。




そして
それから一年が経った。
今日で一周忌。
広は亡くなった両親のお墓に埋められることになった。





最後の最後で家族が一緒になったのだった。
私はもう辛くない
たとえそばにいなくても
心の中で
お兄ちゃんはいる。
そう信じているかぎり
きっと一生、離れ離れになることはないから…。
だから…大丈夫。
私は大事なことをお兄ちゃんから学ぶことができた


ありがとう…。
私のお兄ちゃんであり
愛しいあなた…

< 18 / 18 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:1

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

純愛路線 ハートボイス

総文字数/1,142

恋愛(その他)10ページ

表紙を見る
最後の投稿

総文字数/106

その他1ページ

表紙を見る
(詩)歌

総文字数/268

詩・短歌・俳句・川柳1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop