ほわいとぶらっく。
日常
「分かってるよ....今日の2時ね 
・・・・うん バイバァーィ」





....________この甘い声


この声にどれだけの男が騙されたことか・・・・・





「盗み聞きとか、やめてくんない? てかキモいよ?」



クスクスと笑う姉....。


あたしはそんな姉を睨む。



「そんなに羨ましいの? お姉様だけこんなに可愛くて」



ダレがこんな奴.....


羨ましいんだよ....



あんたが羨ましい?!


何言ってんの?



血も繋がってないのにね....


バカみたい....


笑っちゃう。



あんな奴、1度も姉だって思ったことない。



「・・・・あ!」



と言って階段をドタバタと駆け下りてゆく姉。




甘い声が・・・・・・・・・・・


悪魔の声になって聞こえてきた。






「.......バーカ」



小声で言うあたし


っていうか小声でしか言えない。



・・・・新瀬 魅姫(あらせ みき)



高2のぶりっ子ヤロー



でもまぁ・・・・・


家では女王様気取りの


ただの邪魔者だけどね....。



「芽藍(ちあ)? ちょっと来なさい」




お母さんの声だ。



悪魔のほほ笑みが


頭をよぎる....。
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