記憶がなくても愛してるって伝えたい
「殴れば気がすむんだろ?殴りたいだけ殴れよ。俺は今金を持ち合わせていない。殴れ!殴れよ!」




悔しいがしょうがなかった




「凌!何考えてるの!殺されちゃうかもしれないのよ?」




叫んだ




「こいつ、頭おかしくなったのか?」




ちょっとびっくり
凌は血をはいて




「担任に言われたんだ、今度問題起こしたら退学だって」





真奈は驚き




「退学」




凌は苦笑いで




「たとえ殴られても。俺が手を出さなかったら退学処分なんてことはないだろ。俺はやられただけ、それだけだ」




確かにそうだね




「凌」




黙ったままだった


< 109 / 169 >

この作品をシェア

pagetop