記憶がなくても愛してるって伝えたい
「お前を傷つけられるぐらいなら、退学なんて平気さ」




苦笑い




「でも」

「お前が無事でよかった」




頬を触る
涙を拭いている




「ごめんね、凌」




手を触る





「でもまだこの程度でよかった」




安心した




「とにかく、このままだったら、あいつら凌の家に来るよ。今度は今日みたいに行かないかもしれない。やっぱりお母さん達にまた一緒に暮らす事を許してもらおう。じゃなきゃこのままじゃ、凌」





ぺらぺら




「真奈」


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