記憶がなくても愛してるって伝えたい
要二の部屋・




「それで話ってなんですか?」




聞いた




「凌、この家と縁をきろ」





結局それか




「・・」




黙ったままだった
真奈もそばにいた




「いきなり何を言いだすのよ!」

「君がいては翔も含めて、真奈の進路に悪影響だ。君さえいなくなれば、この家は平和になるんだ。君さえ現れなければ真奈達のお父さんも死なずにすんだと思うしな」




さすがに言い過ぎ
凌はがくとなった




「赤の他人のあなたなんかに、そんなこと言われるすじあいなんてないわ」





真奈は床に座り込んだ


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