記憶がなくても愛してるって伝えたい
「真奈、もういい。もう充分だよ。俺は一人でも生きていけるから」




悲しげ




「私はあなたなしでは、生きていけないの」





凌は真奈を抱きしめている




「わかってるよ。俺だってそうだよ」




要二は二人を見て




「わかった、好きにしなさい。凌、ここに戻っておいで」




許してくれた




「あなた!」
「父さん」




二人は叫んだ





「これ以上何を言っても無駄だろ」




確かにそうだ


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