記憶がなくても愛してるって伝えたい
凌はわからない




「えっ?」
(ミユリ、ヒラフ?)




???




「ある日、ミユリが生まれた日に赤ちゃんのヒラフが玄関の前で捨てられているのを両親が発見するの。そして、二人はどんどん意識しあう中に入って恋人同士になるの。」




いい話




「確かに偶然だけど、親近感わくな」




うんうん




「でも、ヒラフは事故で死んでしまうの。今そこまで話が進んでるんだけど、なんかたとえドラマとしてでも悲しかった」





悲しげ




「俺とヒラフがかさなった?」




聞いた




「うっうん」
(だって、どうしてもかさねずにいられなかった)
「俺は絶対に死んだりしないから。たとえどんなことがあっても」




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