記憶がなくても愛してるって伝えたい
「ふーん」
(なんかすっげぇ、楽しそう)
「ねぇ。お兄ちゃん」




問い掛けた




「その、お兄ちゃんっていうの、やめてくれないか?別に本当に兄妹でもないのに、凌でいいよ?」




いつも「お兄ちゃん」
って呼んでいたから びっくり




「じゃあ、凌」




ちょっと恥ずかしい




「なんだよ?」
(そんなに、うれしいのかよ?)
「うんうん?なんでもないよ」





凌はドキっとして




「なら、呼ぶな」




ボソッ




「あら?照れてます?」




からかう




「ちげえよ」




目線をそらした


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