記憶がなくても愛してるって伝えたい
「そう。小さい頃、二人で散歩していたら、道に迷っちゃって、この丘までたどり着いたの。そしてこの街を見て。家を見つけて帰って来れたのよ。でもこの丘についた頃、私、すごく疲れていて、少し眠ってしまったんだけど、私が起きるまでお兄ちゃん、ずっとそばにいてくれたの」





なんか良い話
凌も真面目に聞いていた




「何か思い出した?」




聞いてみた




「やっぱ思い出せない、もう帰ろう?家の人も心配すると思うし」




肩を触った
ちょっと笑顔だ
そして
家に帰り着いた




「遅かったわね?そうだ!真奈、あなたに紹介したい人がいるの。」




すると 一人の若い青年が




「どうも」





「中条大介さんよ」


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