記憶がなくても愛してるって伝えたい
「家族なんかじゃないよ」




コーヒーを飲んでいる




「えっ」




思わず顔をあげた




「皆、血なんて繋がってないのよ。翔兄さんはお母さんの実の子だけど、私はずっと一人なの。凌だって私と一緒。私もノラ犬とかわらないのよ。お母さんもお父さんも死んじゃって。」




号泣




「そんなことないよ。皆、君と一緒にいるじゃないか。一人で何もかも抱えこんじゃいけないよ」





抱きしめている




「もう少し、ここにいなよ。送ってあげるから」




なんか悲しげ

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